あなたが腰痛をなんとかしたいときには何をしてますか?
鎮痛薬飲んだり、湿布貼ったり、マッサージ行ったり…とにかく楽になることなら何でもすることでしょう。
そして楽になって、その後はどうします?
二度と痛くならないようにストレッチしたり、コアを鍛えたりして体をつくるかもしれません。
楽になるようにすることと痛くならないようにすること、これは体調管理に大切な両輪だと思います。
しかしこれは、木を育てることで例えたら、枝を整えたり枯れた花をつんだりしたに過ぎません。
とりあえず腰痛という枝は整うけれど、他の枝が負担を肩代わりしているだけだったり、また腰痛の枝が伸びてきたりという可能性もあるのです。
伝統的な医療、東洋医学の鍼灸の治療には本治法と標治法という言葉があります。
標治法とは腰痛で言えば楽にさせ痛くなりにくくする治めるための治療、いわゆる対処療法ですね。
本治法とはあなたの体質を根本から強くするための方法、言わば体質改善です。
木を育てることで例えたら、陽である枝を整えることが標治法、陰である根を育てることが本治法、てなところでしょうか。
しっかりした根から生えた幹にはしっかりした枝が生え葉が茂る、そのためにはその木らしく生きられるように育てていく必要があるでしょう。
伝統的な医療は病にだけ向き合うのではなく、病に悩む人とも向き合ってその人がその人らしい生活ができるように後押しをしているのです。
鍼灸についてよく耳することは、鍼はゆっくり効いてくるものだから即効性がない、という話。
その人の体質に合わせ、その症状に応じれば、それなりに即効性が出てくると信じて、わたしは毎日の施術に努めています。
鍼灸は即効性が無いというのは都市伝説です、と言えるようこれからも精進していきたいです。
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