
要点
- 消濼は手の少陽三焦経の12番目の経穴。
- 腕にあるツボ。
- 渇きを調えます。
名前の意味
専門書によると、
濼の字は水溜まり・浅い湖ということで、
上腕三頭筋腱のくぼみにある経穴、
ということを指しているとのこと。
そこから、
邪気が停滞し熱が津液を傷め
治り難い状態を打ち消す力のある経穴、
あるいは、
実熱・虚熱に効果があり、」
特に消渇の特効がある経穴、
という意味があるそうです。
ポイント
消濼のポイントは口渇の調整です。
黄帝「口が甘くなるのは何病か」
岐伯「これは脾気の溢れた病気で脾疽という。五味は口から胃に入って精気となり五臓に送られるが、脾に送られる甘味の津液が余り口に上ってくるために甘くなるのだ。これは美食が原因である。甘味食を摂りすぎると必ず肥え、内に熱がこもり口がやたらと渇る消渇病になる。熱をとる薬草(蘭草・フジバカマ)を服用して治すとよい」
池田政一 著『初めて読む人のための 素問ハンドブック』奇病論 より
DATA
解剖学関連
- 静脈:上腕深静脈/中側副静脈
- 動脈:上腕深動脈/中側副動脈
- 神経:後上腕皮神経(C5)
- 筋肉:上腕三頭筋
施術関連
- 主治:頭痛/項強/上腕痛(五十肩)/肩背痛/消渇
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