『黄帝内経・素問』陰陽応象大論からゲーテまで

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陰とは

空間で言えば地、
時間で言えば夜、
温感で言えば寒さ、
雰囲気で言えば静、
物質で言えば特に水。

人体で言えば、
陰気が内を鎮めて
下に降り下の竅から出ることで
頭が冴えていられる。
その陰気が増せば
寒さを感じ浮腫やすくなる、
同時に陽気が減れば冷え、
ひどくなれば下痢などをもよおす。

陽とは

空間で言えば天、
時間で言えば昼、
温感で言えば熱、
雰囲気で言えば動、
物質で言えば特に火。

人体で言えば、
陽気が外を衛り
上に昇り上の竅から出ることで
足腰は暖かく
生殖器が正常に働く。
その陽気が増せば
熱っぽくなり炎症を起こす、
同時に陰気が減れば
渇きや呼吸困難などが起こる。

陰陽

陰陽は分け隔てられ
固定された二つの存在でなく、
分かち難く循環する二つの存在。

この星の上で、
昼夜が止まることなく巡り続け、
昼の極点の裏側では
夜も極点を迎えているように、
互いの内に互いを秘めている。

最後に

合一しているものを二分し、 
二分されているものを合一させる、
それこそ、 
自然の生命であり、 
われわれの生活している
世界の永遠の呼気と吸気である。 

『ゲーテ「色彩論草案」から』

呼吸には二様の恩恵がある。
空気を吸って、
吐き出すのに、
前者は圧しつけ、
後者は蘇らす。

生命はかくも微妙に調合されている。

神がお前を圧しつける時、
神に感謝せよ。

神がお前を再び解放する時、
神に感謝せよ。

『ゲーテ「西東詩集」歌人の書・護符から』


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