欠盆(けつぼん) ST12 ☆

ツボ
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要点

  • 欠盆けつぼんは足の陽明胃経の12番目の経穴。
  • 鎖骨の上の凹みにあるツボ。
  • 工夫次第でいろいろ重宝します。

名前の意味

欠けたお盆という名前の経穴。

これはその場所を見てもらえたら
ナットクするかと思います。

欠盆のある場所は、
鎖骨と
肩の僧帽筋という筋肉と
耳下から鎖骨に伸びる胸鎖乳突筋
という筋肉に挟まれた盆地、
ココの真ん中で鎖骨寄りです。

その盆地が
半分に欠けたお盆
のように見えませんか?

それで欠盆、
となったので、
意味は経穴のある場所を
表しているとなりそうです。

別名は天蓋。

ポイント

欠盆のポイントは、
いろいろ使える、です。

実は名前の由来には
もう一捻りありまして、
先程の盆地を大鎖骨上窩だいさこつじょうかと言いますが、
そこすべてを欠盆と呼び、
大鎖骨上窩自体が
大きな経穴である
と考えられているようです。

こういう扱いは合谷でもありました。

さて使い方ですが、
普通ならそのすぐ下に
肺の頭があるので
呼吸器のトラブルに使えそうだ
と想像がつきます。

さらに筋肉繋がりで、
クビや肩の不調にも
いけそうですよね。

クビの不調がいけそうなら、
そこから神経経由で
腕や肩の不調も、
さらに背中の不調まで、
圧し方を工夫すると
あちこちイイ感じになります。

また、【天・地・人ー奇経治療】では

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鎖骨ラインから上の部位、
肩やクビはもちろん顔なども含め
様々な不調にも使える
と言われています。

そのかわり、
と言ってはなんですが、
禁鍼穴になってます。

先程もさらっとお伝えしましたが、
欠盆のすぐ下には
肺の頭があるので、
鍼を使用したり
強く圧し過ぎたりすると
気胸を起こす可能性があります、
ご用心ください。

ツボケアの力加減は
気持ちイイ加減で
くれぐれもお願いいたします。

DATA

解剖学関連

  • 静脈:左・右鎖骨下静脈・外頸静脈
  • 動脈:左・右鎖骨下動脈
  • 神経:鎖骨上N(C3)
  • 筋肉:広頸筋・前斜角筋・中斜角筋

施術関連

  • 主治:咳嗽/喘息/胸部苦満/咽喉腫脹/頚腕障害/胸郭出口症候群/缺盆痛/瘰癧/水腫/斜角筋症候群
  • 禁鍼穴
  • 気胸に注意
  • 【素霊の一本鍼】
    • 肩甲間部のこりの鍼:後方に向けてやや上外方に倒すように刺入
    • 肩甲上部のこりの鍼:上方の僧帽筋前縁の下際の虚から後下方に向けて刺入
  • 【天・地・人ー奇経治療】陰キョウ脈:天・人境界部(陰維脈:天・人境界部)

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