大包(だいほう)SP21

ツボ
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要点

  • 大包は足の太陰脾経の21番目の経穴。
  • 脇胸部にあるツボ。
  • 脾と全身をまとめるのにオススメです。

名前の意味

専門書によると、
まとめる・総括するなどの意味がある
包の字をあて、
脾の大絡と呼ばれ
心経・腎経などの諸経脈を統括し、
臓腑四肢を滋養する働きがあり、
全身の絡脈に関わる疾患に効果がある
この経穴の名前としたそうです。

ポイント

大包のポイントは、
主に呼吸器系と
脾関連の不調対策です。

それはそれとして、
ちょっと変わった治療法で
大包はなくてはならない経穴です。

その名も標幽賦ひょうゆうぶ治療。

症状が出現している部位を
三才分割した身体に対応させて、
それに対応する経穴を組み合わせて
刺鍼するというもの。

例えばアゴが
なんだか痛いとして、
頭・胴体・脚を
三分割したとき
アゴは頭のブロックなので、
頭を担当する経穴を取穴、
さらに頭を三分割して
アゴの範囲を担当する経穴を取穴、
そのまましばらく置鍼、
といった感じの治療法です。

この標幽賦治療で
頭を担当するのが
大包なのです。

この大包、
禁鍼穴ではないですが、
すぐ下は肺がありますので
気胸に注意して
刺激は控えめにしてください。

DATA

解剖学関連

  • 静脈:胸背静脈/胸肩峰静脈
  • 動脈:胸背動脈/胸肩峰動脈
  • 神経:第七肋間神経外側皮枝(T2)
  • 筋肉:前鋸筋/外腹斜筋

施術関連

  • 主治:咳嗽/喘息/胸部苦満などの呼吸器疾患/倦怠無力/胸脇部の痛み/全身の痛み(患側に皮内鍼:最後のひと押しに効果的)/四肢無力/肋間神経痛
  • 特殊:脾の大絡
  • 気胸に注意

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