冬の三月を閉藏といい、 なにごとも閉じこもり沈みこむ。 水は氷り地は裂け、 陽気は万物から遠ざかるので 乱さずに過ごす。 夜は早く寝て朝はゆっくり起きる、 必ず日光と共にあること。 心を伏し匿し穏やかに保つ、 秘することがあるかのごとく、 成し遂げたあとであるかのごとく。 寒さを避け温かさを摂り、 漏れないよう皮膚をさらすことなく、 陽気を奪われないよう常に心がける、 そうして過ごすことが 冬の気に応じた生き方であり、 藏の気を養う道理である。 これに逆らえば 陽気が深く収まらず腎を傷め、 春に腰が曲がり手足が萎えてしまい、 生の気をないがしろにしてしまう。 黄帝内経・素問『四気調神大論』 より
黄帝内経・素問は伝統的な医学書のひとつです。
中にはセルフケアのアドバイスもあります。
四気調神大論はそのひとつです。
今回は冬についてのところだけ抜き出してみました。
冬は腎が活動の要になります。
冬を快適に過ごすには腎のセルフケアが大切です。
その為のおおまかな心構えがここには記されています。
平たく言えば、寒さに注意して生活しなさいね、という感じですかね。
あたりまえのことをていねいに、今も昔も大切なことのようです。

コメント