心身を動かすのは氣血水のどれなのか?

ちょっと回りくどい説明から。
心身を生かす三大物質は、氣、血、津液、
津液は聞き慣れない言葉ですね、
これは水のことです。
この三大物質が
それぞれの働きをして
生命があるのです。
さて、心身を活動させてるのは
この中のどれでしょう?
恐らく氣と思う方が
多いのではないかと思います。

氣は心身を循環する物資、
動きがその本分です。
しかし氣そのものだけでは
心身は動きません。
心や身体を動かすには
栄養する物資が必要です。
西洋医学では血の中の
酸素やら糖質やらを消費して
身体活動が行われます、
東洋医学的にもそんな感じで、
血を消費して心身を動かしています。
ところが、
血そのものは心身を巡れません、
だから血は氣の動きに乗って
身体の隅々へと巡り
はじめて全身を養しなえ、
心身を動かすことができます。
ですから、
心身を動かしているのは
氣と血の共同作業、
ということになります。
春はがんばる人ほど肝が疲れて空回り

春は心身が活動的になります。
活動の活発なところには血は多く巡ります。
そのコントロールをしてるのが肝です。
肝のシステムが順調ならOKですが、
働き過ぎると疲れてきて
システムがエラーしがちになります。
あるところは血が不足してきたり、
また他のところは巡りが滞って
血が濃くなり過ぎたり、
そんなときのツボケアはコチラ。
さて、
夜になると肝の活動も
穏やかになります。
そうすると、
身体中で働いていた血も
引き上げていきます。
引き上げて行く先は、
血のコントロールセンター
である肝臓です。

そこへ収まることで
心身は睡眠モードに変化します。
ですから、
眠れないとか、
起きられないというのは、
血がウロウロしている
のが原因です。

眠れないときは、
肝臓ヘ血を導くように
肋骨の縁を温めてみる
と良いと思います。
寝付けないときのツボケアは期門か失眠
肋骨の縁には期門というツボがあります。
乳頭から真っ直ぐ下へ下り、
肋骨の縁に手の端をそわせ
掌で肋骨を押さえます。
その掌の真ん中あたりに期門はあります。

掌を置いたとき、
ポカポカして心穏やかになるなら、
そのままポカポカ感を
味わってみてください、
眠くなってくるはずです。
かえってイライラするなら
使用不可です。

そんなときは、
失眠というツボを
オススメしておきます。
カカトの真ん中にあるので、
そこにお灸がマストですが、
グーでトントン叩いてみるとか、
どこでも湯で温めるのもイイでしょう。
まとめ
- 心身の活動は氣と血のおかげ
- 春は血をコントロールする肝が疲れやすいです
- 寝付けないときは期門か失眠のツボケア
さてこれで、
しっかり睡眠をとったら、
きっと春をのびのび過ごせます。
では、ご多幸とご健勝を♪
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