火の上に昇るエネルギーを宿す心

木が始まりのエネルギーとして
春に活躍したあと、
次に活躍するのが
アガるエネルギーの火です。
五行で火を色に例えたら赤、
方角なら南、
季節は夏、
それを人体に当てはめると
心というシステムになります。
心は血の働きで
心身を支配するシステムです。
心システムとは、
だいたい循環器系
と思っておいてください。
ついでに血管を管理したり、
舌へシステムの調子を反映させたり、
もしています。
大事なことは、
五臓の他のシステムは
概ね調子が低下して
体調不良の元になりますが、
心の場合は調子がアガり過ぎて
体調不良の元にはなっても、
調子が低下することはない
と言われているのです。
なぜか?
想像してみてください、
コレはたまにあることですが、
心臓がだんだんゆっくりと
鼓動を打つとしたら、
コレはヤバいじゃないですか。
昔ながらの医術の場合、
こんな時は急激な死が近い
と判断して対応します。
また、逆に
調子がアガり過ぎた
循環器系の場合、
だいたい高血圧とか
動脈硬化とか
不整脈とかの病気と診断されます、
こんな時は
まだゆるやかな体調不良
と考えて対応します。
ちなみにこのブログでは、
どちらにしても
循環器系のトラブルについては
セルフケアの範疇を超えているので
触れません、悪しからず。
身体のことの他にも大切な仕事をする心
昔ながらの医術では、
身体と精神は対で働き
生命を維持している
ととらえています。
心システムの場合、
身体的には
循環器系をコントロールし、
精神的には
喜びという感情を司っています。
五行で感情を表すと、
怒喜悲憂恐の五情になります。
喜び以外の四つは
ちょっとネガティブ、
そう言ってよければ、
心だけが
生きることのポジティブさを
担当しているのです。
というわけで、
身体的だけでなく、精神的にも
心システムは特殊な存在、
例えるなら人体の中の王です。

夏になると、
具体的に特殊な機能はないけど
なくてはならない
ポジティブな精神的支柱である
王様が活発になるので、
だいたいの人は浮かれて過ごす
ことになるのです。
夏のセルフケアはノリノリでいればOK
セルフケアはあまり難しいことを考えず、
夏は暑さを味わって、
水分補給をしっかりして、
汗かいてアクティブに過ごす、
コレが基本です。

もちろん、
冷たい飲食物を採るのも、
今のご時世は大切なセルフケア。
しかし摂り過ぎると
夏バテのもとになります。
冷飲食の摂り過ぎ対策として、
一日一度くらい温飲食をして
バランスをとるのはいかがでしょう。
また、冷房も
やせ我慢しないで
使った方がいいでしょう。
ただし、
あまり快適過ぎても
秋になって元気が出にくくなります。
冷房の使い過ぎ対策には、
お風呂に入ってみるのが
いいかも知れません。
身体的には以上のような生活を
送っていただければいいかと思います。
精神的には、
ウキウキと心のままに
楽しく過ごせばいいと思います、
社会情勢が不安定ですから
難しいかもしれませんが。
テンション上がらないそんなとき、
手首の掌側、
そこから肘の方へ指圧してみてください。
少し硬くなってて、
痛いような感じがしたなら、
そのラインを優しく
圧してあげてください。
特に内関あたりを念入りに。
内関は心包経と言って、
心の働きを肩代わりするシステム
心包の経絡に在るツボです。
心のセルフケアには
うってつけかと思います。
まとめ
- 火の上に昇るエネルギーを宿す心
- 心はポジティブなメンタルの象徴
- メンタルが弱ったときには内関
冬に縮こまっていた心身を、
春に伸びて夏に育んでいくと、
豊かな収穫の秋が迎えられます。
どうぞ皆さまにとって
繁栄の夏になりますように。

では、ご多幸とご健勝を♪
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