
要点
- 肩貞は手の太陽小腸経の9番目の経穴。
- 肩にあるツボ。
- 肩関節の不調にオススメです。
名前の意味
専門書によると、
『易経』には「貞は事の幹なり」
という言葉があり、
そこから貞の意味を解して
肩貞が「上腕の根もと」にあって、
「腕運動の力のもと」とする説がある、
そうです。
また、
貞を「正しい・定まる・当たる」と解釈し、
肩貞が上腕の付け根で
体幹の間にできる横紋の端にあり、
腕を上げ下げしても、
動かずに正しい位置にあることから
この名がついたとも。
ポイント
肩貞のポイントは、
肩関節の不調対策です。
患者さんと肩について
話をするとき、
たまにすれ違うのが
肩の範囲の解釈です。
腕の付け根から首までの
筋肉の盛り上がりを肩
と言う人がいれば、
肩貞のある腕の付け根
つまり肩関節を
言う人もいます、
特に「肩が痛い」と
言われたときは
肩関節を言うことが多いようです。
そんな場合や、
腕の小指側に沿って
不調が出たときに
効かせてみたい経穴です。
禁灸穴です、
デリケートなところなので
お灸のご利用はお控えください。
お試しになるときは、
刺激も程よい力加減でお願いします。
DATA
解剖学関連
- 静脈:後上腕回旋静脈
- 動脈:後上腕回旋動脈
- 神経:上外側上腕皮神経(C5・6)
- 筋肉:三角筋後部/上腕三頭筋長頭/大円筋/小円筋
施術関連
- 主治:肩関節障害(五十肩を含む)/頚腕障害/肩甲痛/片麻痺/風痺による肩部の痛み/手足が挙上できない
- 禁灸穴
- 【素霊の一本鍼】上肢内側痛の鍼:内上方に向け刺入
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