ウルトラセブンの体調不良は過労

2022年2月27日㈰08:00のNHKBSプレミアムは、
4Kリマスター版『ウルトラセブン』の最終話
「史上最大の侵略」前編をオンエアー。
この回はウルトラセブンことモロボシ・ダンの
唐突な体調不良から幕が上がる。
寝ながら息苦しそうにのどをさすり
寝汗をかきながらハッと目を覚ます。
夜勤の交代でウルトラ警備隊の同僚に
疲れているようだと指摘されるもスルー。
警備任務中に疲労のためか
身体が思うように動かずケアレスミスを頻発。

暗に休養を勧められるも断り
逆に身体を酷使して調整を試みる。
ウルトラセブンとしての上司から
体調不良の原因とその対策として
変身の禁止・即時帰国を伝えられるも
独特の使命感から受け入れられず。
再び彼のケアレスミスから
侵略者の攻撃が始まり
一度は変身をためらうも
同僚の危機に際し変身し
辛くもこれを撃退。

しかし戦闘による負傷で
再起不能と宣告される。
ここまでが前編の展開。
東洋医学からみた体調不良の理由
寝汗は盗汗といって
腎の根源的な生命維持システムが
弱ることで起きる体調不良、
もちろん肉体的な疲労感はある。
肉体的な疲労感があれば、
これは医学の東西を問わず
身体機能が低下する、
ケアレスミスは当然起こる。
ここで身体を酷使するモロボシ・ダン、
ヘトヘトになってグッスリ眠るのは
実は腎を助ける休み方なので、
ウルトラセブンわかっとるなー
と言えるのです、
ここまではね。

しかし
彼はウルトラ警備隊の一員、
幕開けから分かるように
ウルトラ警備隊は夜勤から
日勤へ突入するシフトのようで、
グッスリ眠って調整を試みる
なんて無理な話であったのです、
当時は働き方改革なんてないし。
そんなこんなで、
ウルトラセブンの
元々の上司としては
黙って見ていられず
諭しに来てくれたんですな。
疲労からくる体調不良は、
これまでの過酷な勤務、
もとい激烈な戦闘の繰り返しで
心身ともに限界に来たこと
が原因だから、
一旦故郷の星に帰って
心身の快復をするように
アドバイスしたわけです。
ここで覚えておいて欲しいのは、
怪我で影響を受ける
五臓のシステムは肝だということ、
五行では木です。
さてここでモロボシ・ダンは、
自分が抜けたら仕事が回らない
とかなんとか考え込んでしまうのです、
マジメ過ぎ。

しかし聞くところによると、
彼の本来の任務は
地球の警備であって
異星人の侵略からの防衛
は任務外のサービス
のようなものらしいのです。
だいたい第一話での初登場は、
ウルトラ警備隊でもない
ただの通りすがりの男として登場し、
頼まれもしないのに
さり気なく特殊能力を使い
戦闘を仕切り勝利へ導き、
結果的に無試験で
ウルトラ警備隊の一員おさまるのです、
この行動からモロボシ・ダンは
マジメな自分
というしばりから
逃げられなくなる訳。
自分の使命とか義務とか
背負い込みすぎて有休も取らず
ブッ倒れるまで働き続ける、
積極的で前のめりな
木タイプキャラの典型。
であるところへ持ってきて、
ここまでの戦闘での
怪我や疲労で
肝のシステムを使い過ぎている
という状態なのです。
腎が弱り、
肝も弱る、
ガッツあり過ぎの
木タイプキャラ
の末路が再起不能
となるのは
当然の成り行き
と言えそうです。

まとめ
- ウルトラセブンの体調不良は過労から来ている
- 遠因は木タイプという性格と職場環境の過酷さ
ここで一度何もかも忘れて
すべてを放り出してしまえたら、
再び心身の五臓が調った
ウルトラセブンの勇姿を
地球上で見ることができたのでないか、
レオのときも骨折くらいで
変身不能にはならずに
済んだのではないか、
と昔ながらの医術に関わる者としては
悔やまれてなりません。
でもここで休んだら
地球は侵略されて
おしまいだったし、
どっちに転んでも
詰んでいたのかモロボシ・ダン。
そんなウルトラセブン最終回の後編は
3月6日の日曜日の08:00からBSプレミアムで、
みんなでウルトラセブン最後の勇姿と
涙のドラマを観ようではありませんか。
では、ご多幸とご健勝を♪

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