
手首と首の脈をみるから三脈の法
早速やってみましょう。
①左手を上に向け
左手首の甲側に
右手首の掌を下からあてる
②右手の中指で
左手首の親指側の
骨の凸を触れる
③その中指の左右に
人差し指と薬指を添える
④左手首の脈を探して
そっと触れておく

⑤そのままのカタチで
左手の親指と人差し指を
のど仏を挟むようにする
⑥親指と人差し指を
少し背中側へ滑らせ
首の動脈に触れておく
⑦この状態で
左手首と首の両側の
三つの脈拍を感じてみる
さてわかるでしょうか?
大抵の方は、
三つの脈がそろって脈打っている、
のではないかと思います。
それが
危険は迫っていない状態、
となります。
これが三脈の法。
脈診は氣の状態から人を観るもの

昔ながらの医術には
人の状態を診る
独特の技法がありました。
それが望診・問診・聞診・切診
の四つの診察法、
合わせて四診と呼ぼれています。
昔ながらの医術と言いましたが、
現代でもコレは東洋医学者には
必須のテクニックです。
レベルはそれぞれですが、
望診から順に技の難易度は
下がるといわれています、
ですから望診のみで
診断できるのは達人級、
一般的には切診をよく使います。
切診は現代的には触診
と言い換えていいかと思います。
切診のひとつに脈診があります、
これで人の氣を診ます。
気は生命を保つために
心身を調える働きがあり、
逆に言えば
心身の不調を写す働きもあります。
手首の脈に触れ
その寒熱・過不足・陰陽のバランス
を観ることで、
いまの心身からのシグナルを、
さらには無意識レベルのサインも、
読み解くことができるのです。
三脈の法は誰にでもできる危機回避術

脈は意識される心身の状態はもちろん、
意識されないレベルの変調まで
写し出されているもの、
脈診は丸ごと
人を診る技法なのです。
三脈の法とは、
意識されないレベルの
危険を感じる能力、
いわゆる虫の知らせや
第六感などの不可思議な人の能力を、
意識的に察知すること
ができる技法なのです。
では、
どのような脈のとき
危険が迫っているのか?
手首と首の両側の三つの脈が
そろっているのが普通、
とお伝えしました。
その三脈がそろっていない
ときこそ、
危険が迫っているとき、
といわれています。
さて、
その知らせを
どのように活かせば
良いでしょうか?
三脈の乱れる時は、
そのままにしていることが
危険である、
ことを伝えてくれています。
こんな逸話があります。
大名行列がある宿泊地に
ついたときのこと、
専属医が三脈の法を試したところ
三脈の乱れがあったそうで、
殿様に事情を説明して
大名行列を後退させたそうです。
三脈の整った場所まで後退し宿泊、
翌日また移動を開始して
三脈の乱れた場所へ差し掛かると、
そこは昨晩起こった天変地異によって
ひどい有様になっていたそうです。
大名行列一行は
三脈の法で救われた
ということになります。

ですから、
三脈の乱れたら
その場所から
三脈のが整う場所まで
移動すること、
これで危機を回避できるようです。
まとめ
- 三脈の法は手首と首の脈から危険を察知する
- 脈診は氣の状態から意識も無意識も観れる
- 三脈の乱れたらそこから三脈の整う場所まで逃げよう
さて、
今回はかなり
怪しげな内容でした。
お試しにならねばならない
状況が来ないことを祈りつつ、
備えあれば憂いなし
の精神でお伝えしました。
災害時にひっそりお役にたてば幸いです。

では、ご多幸とご健勝を♪
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