
毎朝弁当をつくる。
つくると言っても、
炊いてあるご飯と
妻がつくっておいてくれた
オカズを弁当箱へ詰めるだけ。
その日もご飯とオカズを詰め、
蓋をしておしまいのはずが、
なぜか蓋ができない。
ご飯とオカズの箱の間に箸を挟んで、
蓋をはめると全体的にロックされるのに、
ハシが微妙にはみ出てロックできない。
なんでこんなことになるのか?
弁当箱を買ったときに付いていた
プラスチック製の
いつもの白いハシ、
コレが一晩で伸びるわけはない。
となると、
弁当箱が小さくなったか?
そう言えば、
前に保存容器をレンジにかけたら、
容器が歪んだ記憶がある、
何らかの理由で
箱が小さくなることは
ありえるかも。
考えていても仕方ないので、
ハシはラップで包んで
弁当箱を入れる袋へ。
そんなこんなで、
この日の弁当の量は
いつもより少ない。
箱が縮んだなら
箱に入る量がその分減る、
だってそういうこと。
ふんまんやるかたなし。
仕事帰り、
だからはもう
ひもじくてひもじくて、
こんな日に限って
仕事が忙しかったせいもあって
何だかフラフラ足元がおぼつかない。
やっとこさっとこ家に帰り着いて、
妻に泣き言を言う、
今日はお弁当が少なかったから
とても大変だった、と。
妻のリアクションが
淡白だったので
クドクド状況を説明する、
特に朝の弁当箱が縮んだ件を。
すると妻は、
弁当箱は縮む訳はなく
ハシを間違ったからだ、
と指摘し、
箸置きの引き出しを開け
取り出したのは、
プラスチック製の
いつもの白いハシ。
そんなはずはない。
しかしそのハシを、
ご飯とオカズの箱の間に
挟んでみたら、
ちゃんと蓋がロックできた。
まあ良かったか。
この先どうしようか
と思っていたから、
毎日腹減るし、
と妻に言ったら。
それはおかしい、
と妻。
今日お腹空いて
大変だったと思ったのは、
弁当箱が縮んだから
弁当も少なくなった
という思い込みがあった
からであって、
実際の弁当の量は
いつも通りだったはずだ、と。
そう言われればその通り。
つまりは
よくよく観察もしないで、
勝手な思い込みをして、
やっつけで状況に対処し、
そのことで結局は
心身にまで悪影響を及ぼした、
ということ。
これが今回の我が家の
ホームズとワトソンのひと幕。
To be continue…
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