響鬼探求

エッセイ
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仮面ライダー響鬼』とは、2005年からおよそ一年間放映された特撮テレビドラマ作品。

仮面ライダー響鬼 | 仮面ライダーWEB【公式】|東映
仮面ライダーWEB【公式】|東映 | 仮面ライダー響鬼

人を喰らう妖獣・魔化魍まかもうに対する組織・猛士たけしにおいて鬼と呼ばれる行者のひとり響鬼ひびきと、ひょんなことから知り合い響鬼に憧れる少年が、普段の生活と生活の影に隠れた闇の部分との行き来を繰り返すなかで自分自身と向き合い成長していく、という物語。

魔化魍をいわゆる怪物という存在でなく、多少イジられてはいるけど、ハチが人を刺したりイノシシが人を突いたりするような天然自然の現象のひとつとして捉えるとするなら、病も同じように天然自然の現象のひとつであり、どちらも決して完全に消え去るようなものでなく害のない程度に共生していくしかない存在であるように思う。

そして、鬼はその天然自然の現象が人に害を及ぼさないように鎮め清め、鍼灸師は天然自然の現象である病を人から病を遠ざけるために自然治癒力を後押しをする、どちらもある程度の修行をして初めてそれを行えることが似ていると思う。

その二つの存在は、お互いが陰日向になって世界を形成している陰陽のような関係だ、そして我々鍼灸師と病も同様なのだ、とかなんとか、この本を読み耽ってますます妄想をたくましくした正月。

国書刊行会 新刊案内 2007 夏 
響鬼探究 04927-8
加門七海・東雅夫共編 2,940円
カルトな特撮ドラマ『仮面ライダー響鬼』の本格的な研究読本。
怪奇幻想文学、羅民俗学、宗教学、オカルティズム、民族芸能から見た〈響鬼〉の世界を・気鋭の論客・アーティストたちが徹底分析。


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