腎のシステムが支配する老い

エッセイ
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生命を維持していくことと切り離せない老い

腎臓を軸に機能する働きが腎

五臓は体と心を生かすシステム、
それぞれ特徴的な働きが
割り振られています。

冬は下に降る働きが強まり、
人体では五臓の腎が活発になります。

下に降る働きを持つ腎、
体では主に泌尿器系の
生命維持装置としての働きを、
心では慎重さや臆病さに関わる
恐れる感情の働きをします。

また腎には特別な役割もあり、
両親から受け継いだ
生命力を貯めておき、
少しづつ消費したり
次世代へ譲り渡したりもします、
これが生殖器系の働きも
兼ねているといわれる故です。

これらの働きが
まるごと腎というシステム
ということになります、
もし一言で表すとしたら
老いる仕組み
となるのかも知れません。

腎システムが体で知らせる老いのサイン

老人は人の最終形態

五臓は心身を生かすシステム。

それぞれの役割をこなし
チームとして機能していますので、
責任持って役割を務められるよう
心身に支配領域を持っています。

例えば感覚器、
腎は耳を支配しています。
ですから聴力低下は
根源的な生命力の低下、
つまり老いのサイン
としてみなします。

運動器について
腎は骨を支配しています。
骨粗鬆症はムリなダイエット
でも起こりますが、
おおむね老化現象として捉えます。

さらに言えば
骨に近い歯も
腎の支配領域、
出産で歯が脆くなったと
妻が言っていたことがありますが、
出産は根源的な生命力の譲渡、
腎が持つエネルギーは
減るので納得です。

髪も腎が支配しているので、
老いが進み
腎の陽のエネルギーが減ると
髪の毛が薄くなりますし、
陰のエネルギーが減れば
白髪となるのです。

耳が遠く、
骨が弱く、
歯が脆く、
髪が薄い、
これをまとめたら誰でも
老いのサインとわかりますね。

老いのサインは変化を恐れる心に表れる

ずっとこのままでいられたらいいのに

腎が適度に働いている人は
手堅く人当たりがいいので
安心して付き合えます。

ところが、
適度にとはなかなかいかず、
下に降り過ぎることがしばしば。

手堅いのは慎重だからですが、
それを通り越して
臆病な感じになったり、
手堅くこだわることが
裏目に出てただの頑固さ
に見えてきたりもします。

また下に降るエネルギーが
行き着く先は固まることなので、
新しいことに挑戦することは大のニガテ。

オマケに腎が不調だと
疲れやすくなり
スタミナもないから、
ムリと感じたときの
逃げっぷりが最高です。

チャレンジ精神がなく
臆病で頑固なダルい人、
老いていくと
こんな感じになるのは
腎のせいと言っておきましょう。

老いへの根源的な恐れ、
それを受け入れ難く
逃げ回る行為が
周囲に迷惑となった場合、
言うところの
老害と認定されてしまう
のかもしれませんね。

まとめ

  • 生命を維持していくことと切り離せない老い
  • 腎システムが体で知らせる老いのサイン
  • 老いのサインは変化を恐れる心に表れる

老いること、
恐れること、
これらは死ぬまで
つきまとう悩みでしょう。

現代は生きる速さが増しています、
アッという間に何もかもが
古びたものになってしまいます。

そのスピードに
取り残されないよう
常に先を見ていると、
古びたものは
振り返る価値がないもの
に感じるかも知れません。

でも、
古びたもの、
老いたものは
すべて害でしょうか。

スピードに
乗れなければ
害であると思う心に
恐れが潜んでいないでしょうか。

どうぞご多幸とご健勝を。


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