経絡とは、臓腑の含めた心身全体を維持するための気・血・水、なかでも主に気を、心身に循環させ陰陽を調和させているネットワークのこと。主に鍼灸の治療はこの調整を行い気・血・水や臓腑に働きかけるものである。
ちなみに、経はタテのみちすじ、絡はヨコのみちすじのこと。
そのみちすじ、経絡は三十五本ある。
タテのみちすじである経脈は、各臓に対応している陰経脈の六本、各腑に対応している陽経脈の六本、計十二本ある。
中焦から始まり、手の太陰肺経・手の陽明大腸経・足の陽明胃経・足の太陰脾経・手の少陰心経・手の太陽小腸経・足の太陽膀胱経・足の少陰腎経・手の厥陰心包経・手の少陽三焦経・足の少陽胆経・足の厥陰肝経の順に循り、また手の太陰肺経に還る。
それらを連絡するヨコのみちすじである絡脈が十五本あり、さらに以上の経絡を繋ぐ奇経八脈(督脈・任脈・衝脈・帯脈・陰蹻脈・陽蹻脈・陰維脈・陽維脈)がある。
一般的に経絡という場合、臓腑に対応する十二経脈に、正中線を通る督脈と任脈を合わせた十四本を指す。

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