
要点
雲門(うんもん)は手の太陰肺経2番目の経穴。
鎖骨と胸の筋肉と肩の筋肉で囲まれた
三角地帯(鎖骨下窩)の真ん中にあるツボ。
肩や胸や腕の不調、呼吸器系の不調に使えます。
名前について
云門と表記されることもあります。
云という字にはモゴモゴ口くちごもるという意味があるそうで、
雲の字とも合わせて想像すると、
中府から湧き出た気が立ち昇る様子を表している感じがしますね。
ここまで昇ってきた肺経はターンして腕へ降って行きます。
実はこの経穴は肩や背中のコリや四十肩のケアに良く効きます。
といってもゴリゴリ押したらいいというわけでなく、
ココのコリが解けていくようにちょっと工夫する必要があります。
ポイント
ちょっとした工夫、それは肩甲骨のストレッチです。
腰の辺りで両手を組みます。
その両手を腰から離さないように下へ伸ばします。
すると肩が下がり肩甲骨が背中ヘスライドし鎖骨下窩が開くのです。
両手を後ろヘ引いて胸を開かないのがミソ。
胸を開こうと力まず、肩と背中と胸を脱力したいのです。
…ちょっと難しいですかね(汗)
その場合はどこかで一度プロの施術を受けてみるのがイイでしょう。
ツボを圧すときも、
結び目を解くような気持ちでていねいに優しく圧してみてください。
するとユラユラと気が立ち昇り肩周りの余分な熱も抜けていくでしょう。
DATA
解剖学関連
- 静脈:胸肩峰静脈
- 動脈:胸肩峰動脈
- 神経:鎖骨上神経(C3~4)
- 靭帯:烏口鎖骨靭帯
施術関連
- 主治:咳嗽/気端/胸部煩悶/咽頭炎/感冒/頚腕神経障害/胸郭症候群/ガンコな肩背痛
★気胸に注意
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