
要点
少商は手の太陰肺経11番目の経穴。
親指の爪の外側の付け根あたりがツボ。
ノドの痛み、嗄れ声、鼻血、など急な呼吸器系の不調にオススメです。
名前について
名前の意味です。
少は少ないとか幼いとか、転じて末端という意味があるそうです。
商は肺が配当されている金の音を指している、と言われています。
昔の人たちは五行をいろんなものに当てはめた一覧表を作っています。
その中で五音という欄があり、金は商という音に親和性があるとなっています。
さて横道にそれましたが、少商は肺の気の流れの果ての経穴、という意味になるのでしょうか。
ポイント
少商は五兪穴の井木穴、本来は湧き出るという意味のある名前ですが、ここから経気が滴り落ちる様子を表しているようにも思えます。
ここも魚際と同じく禁灸穴です。念のためお灸のご使用はお控えください。
別名は鬼信。
DATA
解剖学関連
- 静脈:母指主静脈
- 動脈:母指主動脈
- 神経:正中神経手掌枝(C5~T1)/橈骨神経浅枝(皮枝:C5~8.T1)
- 筋肉:短母指外転筋/母指対立筋/短母指屈筋短頭・長頭
施術関連
- 主治:咳嗽/嘔気/発熱/無汗/咽喉炎/手掌熱/母指球筋の知覚・運動障害/失音/乳ヨウ/肘のひきつれ/喀血
- 禁灸穴
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