
要点
侠白(きょうはく)は手の太陰肺経4番目の経穴。
腕の筋肉(上腕二頭筋)のちからコブ辺りにあるツボ。
肩や胸や腕の不調、喘息、鼻炎、声だけで物が出ない嘔吐を
『乾嘔/からえずき』というそうですがソレにも使えるそうです。
名前について
名前の意味です。侠は挟むという意味、白は五行論を当てはめると肺を指します、よって、ちょうど肺を挟む位置にあって、肺の力が表れやすいポイントだ、ということのようです。
ポイント
『寿世保元』という医書には、乳頭に墨で印をつけ乳を挟むように上腕を交差させ墨がついたところにある経穴、との表記があるとか。
この経穴は腕の外側にあるんですよ、ということは肩を内にかなり巻き込まないと位置が決められない、肩の痛い人には結構キビシイポーズ…そんなことしてたんですねぇ(汗)
やってみたことはないのですが、こんな風に独特の手順でその位置を決定する経穴はまだまだあります。結構わかりやすく便利と感じるときもありますし、逆にめんどくさいと思わせるものもあります。それらはまたいずれご紹介できるでしょう。
DATA
解剖学関連
- 静脈:上腕深静脈
- 動脈:上腕深動脈
- 神経:上外側上腕皮神経(C5~6)
- 筋肉:上腕二頭筋長頭/上腕筋
施術関連
- 主治:咳嗽/気管支喘息/上腕内側の知覚・運動障害/心胸痛/肩の痛み/急・慢性鼻炎/乾嘔(からえずき:声だけで物を出さない嘔吐)
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