
要点
天府(てんぷ)は手の太陰肺経3番目の経穴。
肩の筋肉(三角筋)と腕の筋肉(上腕二頭筋)の替わり目辺りにあるツボ。
肩や胸や腕の不調、呼吸器系の不調、オマケに止血作用にも使えるそうです。
名前について
この前ご紹介したのは中府、今回は天府です、ややこしい。
こんなややこしい名前はごまんとあります、お楽しみに…ごまんとって若い人はわかるだろうか。
名前の意味です。天は諸説ありますが、体を三分割して天・地・人と分けたとき天の部に在る肺を指すとか、五臓の中で1番目上部に配置されている肺を指すとか、肺とリンクさせてるようです。
府は中府でもお伝えしましたが、政治経済の中心地という意味があるそうです。
そうすると、体幹から腕へと流れる肺気が一時的に溜まるポイントだ、と教えてくれているようです。
ポイント
圧してみるとわかりますが、腕にぐっと響く感じがありますね。
未だ止血や呼吸器系で使ったことはないですが、肩関節周囲炎ではお世話になってます。
肩関節周囲炎は肺の熱が肩に伝わって起こる炎症と言われていますので、伝統的医療からみて有効なのでしょう。
DATA
解剖学関連
- 静脈:トウ側皮静脈
- 動脈:無
- 神経:上外側上腕皮神経(C5~6)
- 筋肉:上腕二頭筋長頭/上腕筋
施術関連
- 主治:咳嗽/気管支喘息/上腕内側の知覚・運動障害/鼻血/喀血/吐血/急・慢性鼻炎
- 特殊:止血作用
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