
要点
- 巨骨は手の陽明大腸経16番目の経穴。
- 肩髃から首の方へたどると、
肩の骨を越えた辺りで
現れる凹みにあるツボ。 - 肩や肩関節のトラブルにオススメです。
名前の意味
巨の字は定規・ものさし
という意味があるそうで、
これは鎖骨の
変わったカタチ
を指しているそうです。
骨はそのままの意味です。
つまり、
巨骨とは鎖骨そのもののことで、
鎖骨の傍に在る経穴
ということを示しているのでしょう。
ポイント
巨骨のポイント、
物凄くデリケートな経穴です。
肩髃と同じく陽蹻脈の交会穴です。
人体を三分割した場合に
上体・胴体・下肢と分け、
それぞれ天・人・地と呼ぶのですが、
その天と人との境界でもあり、
奇経治療の重要な治療点となるそうです。
これも現代鍼灸界の大御所、
木戸正雄先生の著書
【天地人治療】からの資料になります。
さて物凄くデリケート
というゆえんは、
ここは禁鍼穴ではありませんが、
すぐ下に肺尖部があるため
扱いには充分注意する
必要があるからです。
肺尖部を鍼で刺してしまうと
気胸を起こすことがあります。

このような
気胸に注意しなければならない経穴
は結構あります、
が、
このブログをみてケアする方々は
鍼を使うことはないと思いますので、
それほど気にしなくても大丈夫です。
DATA
解剖学関連
- 静脈:肩甲上静脈
- 動脈:肩甲上動脈
- 神経:鎖骨上神経(C4)/肩甲上神経(C5~6)
- 筋肉:棘上筋靭帯:肩鎖靭帯
施術関連
- 主治:肩こり/肩関節及び周囲軟部組織障害/五十肩
- 手の陽明大腸経・陽キョウ脈の交会穴
- 気胸に注意
- 【天・地・人ー奇経治療】陽キョウ脈:天・人境界部
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