
要点
- 臂臑は
手の陽明大腸経14番目の経穴。 - 肩パットみたいな筋肉の
前側のフチにあるツボ。 - 肩から腕のトラブルや
目の疲れなどにオススメですです。
名前の意味
臂は腕ないし前腕、
腕の肘から先のこと、
を意味しています。
臑は柔らかい肉
を指しているといいます。
まとめると、
腕と柔らかい三角筋の
スキマに在る経穴となりそうです。
ポイント
臂臑のポイント、
大雑把には肩と目に効きます。
ちょっと細かく言うと、
実はいろんな経絡や領域の
境界にある経穴です。
手の陽明大腸経の絡脈
手の大陽小腸経
足の大陽膀胱経
陽維脈
四つの経絡という線路の
ターミナル穴だそうです。
特に陽維脈を利用した
奇経治療では、
人体を三分割した場合に
上体・胴体・下肢と分け、
それぞれ天・人・地と呼ぶのですが、
その天と人との境界でもあり、
重要な治療点となるそうです。
現代鍼灸界の大御所、
木戸正雄先生の著書
【天地人治療】からの
資料になります。
個人的には四十肩こと
肩関節周囲炎のときに
お灸したら楽だったなぁ。
それで調子に乗って
使い捨てカイロ貼っておいたら
低温やけどしたのもここだったっけ(笑)

DATA
解剖学関連
- 静脈:橈骨側副静脈
- 動脈:橈骨側副動脈
- 神経:上外側上腕皮神経(C5~6)/橈骨神経(C5~8)
- 筋肉:三角筋
施術関連
- 主治:肩関節及び周囲軟部組織障害/テニス肘/片麻痺/頚部リンパ節腫張/瘰癧/後頚部のひきつれ/肩~上腕外側痛/眼疾患(疲労性)
- 備考:『手の陽明の絡脈と会す』『手の陽明大腸経・手の大陽小腸経・足の大陽膀胱経・陽維脈と交会す』
- 【天・地・人ー奇経治療】陽維脈:天・人境界部
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