水エネルギーが働く冬という季節の過ごし方

セルフケア
この記事は約4分で読めます。
スポンサーリンク

水は生命の源であり生命の還るところ

自然界では五つのエネルギー、
木火土金水を調和させれば
寿命を全うできる、
という考えを法則にしたものが
陰陽五行論。

なにか一つのエネルギーが
特に重要ということはなく、
その時々によって
パワーバランスは移り変わる、
その常にちょっと落ち着かない感じが、
自然をうまいこと表している
と思うのです。

秋冬は色のない世界

暦の上では冬となり、
昼間はともかく
朝は肌寒くなってきたのは、
水エネルギーが活発になり
パワーバランスが
陰に大きく傾いてきたからです。

ちなみに、
水に色を当てはめれば黒。
すべてを産み出し奪いもする
原初の力を秘めている、
水の底知れない陰エネルギーを
昔の人は見て取ったのかもしれません。

腎は生命力の根源に関わるシステム

腎臓はいんげん豆に形が似ているから英語ではキドニー

人体で水のエネルギーを
宿しているのが腎というシステム。

一般的には
腎臓で老廃物を濾過してできたものが尿、
それを溜めて排出するのが膀胱、
となっています。

寒くなるとトイレが近くなるのは、
西洋医学的には
熱を奪われないよう
末梢の血管が細くなり
反動で体幹部の血液量は増えるので
尿も増えるから、
東洋医学的には
寒くなると水エネルギーが
強くなるために
腎の働きが活発になり
その表れの一つが
尿として下へ降るため、
となります。

ところで、五行では
火の上に昇ろうとする
エネルギーを抑えるのが
下へ降るエネルギーである水。

そのエネルギーで
作動するのが腎システムなので、
人体でも火エネルギーで作動する
心システムの制御をしています。

最近の研究では、
血液量の増加でかかる
心臓の負担を腎臓が察知し、
メッセージ物質を放出して
結果的に血圧のコントロールを
しているとわかったそうで、
腎臓の働きを整えて
高血圧治療とするケースもある
とのこと。

このように
死を遠ざけるために
不可欠な要素である尿を作り、
生きていくために
安定していなければならない
血圧の制御もする、
腎は生命の根源に
関わるシステムなのです。

命の砂時計のような腎というシステム

「かくしてわれわれは一刻一刻熟していき、それから一刻一刻腐ってゆく」ウイリアム・シェイクスピア

原初の感情と呼べるものは
怒喜思憂恐の五情の中でどれでしょう。

手塚治虫先生の『火の鳥』のなかで、
誰かが食物連鎖を繰り返し
体験させられるシーンがありました。

幼い頃にそれを読んで
いまでも覚えている感覚は
喰われるという恐怖です。

ですから
と言うと説得力には欠けますが、
私は原初の感情を恐だと思うのです。

腎の司る感覚はその恐。

緊張するとトイレが近くなるのは、
恐れの感情に支配されているから
下へ降るエネルギーが強まるための現象。

恐れを知るから
慎重さが身につく、
それが過ぎれば臆病
ともなりますが。

腎に対して
心の司る感覚は喜、
喜び過ぎ有頂天になれば
それを鎮められるのが
ヒヤッと恐れを感じることだけ
ではないでしょうか、
その関係性からも
心と腎の配置は絶妙。

生物は生きながら
命を減らしていきます、
それを刻々と
刻み続けているのが
下へ降るエネルギー、
降りきればおしまいの
砂時計のようなもの。

そういえば、
ミヒャエル・エンデの『モモ』の
時計だらけのマイスターホラの部屋で、
モモがホラに
「あなたは死なの?」
と聞いていましたね。

まとめ

  • 水は生命の源であり生命の還るところ
  • 腎は生命力の根源に関わるシステム
  • 命の砂時計のような腎というシステム

生命の終了までのカウントダウンを
長引かせ少しでも
命を生かそうとするのが
火の上に昇るエネルギー、
生き続けるには喜びが、
愛がなくっちゃね。

足回りは特に大切

愛を足すツボケアはないので、
寒い冬はまず
暖かくお過ごしください。

手足の指を揉んだり
回したりして
末梢の血行を良くしましょ。

足首周りお灸したり、
かっこ悪いけど
昔ながらの長めの靴下
履いたりもいいでしょ。

単純に温かいもの食べたり
お風呂に入ったりも
オススメです。

ハルノヒを思い描いて、
その下準備を刻々と
積み重ねる季節が冬なのです。

最後までお付き合いくださり、
ありがとうございます。

では、ご多幸とご健勝を♪


コメント

タイトルとURLをコピーしました