木土金水の四つのシステムは疲れたら弱くなりやすい
生きてる間は
人は疲れたら元気がなくなり
弱くなります。

人を生かしている
五行のシステムも、
人が疲れるように
システムも疲れ
元気なく弱くなります。

木は肝に宿り
血の成分管理をして
心身を動かします。
動くことで血が使われ
動くほどに血が少なくなり
やがてそのやりくりに疲れ
肝は弱くなります。

土は脾に宿り
氣血水をつくって
心身にて栄養しています。
そのために消化器系は
働いて疲れれば
氣血水がつくりにくなり
栄養が回らずそのせいで
脾自体も働きが弱くなります。

金は肺に宿り
氣をコントロールして
心身を調えています。
調え続けるために
氣は使われつづけ
循環を間に合わせようと
肺は疲れ弱くなります。

水は腎に宿り
体内の水分・津液を
コントロールして
心身に尽くしています。
津液は刻々と減り続け
腎も疲れていきますが
穏やかにそれが進むように
踏ん張り続けています。
こんな具合にどれも
疲れ弱くなるのが
当たり前です、
不老不死の人は
いないのですから。
それがなるべく
ゆっくりまろやかに行われ、
生き易くなるように
心身の働きを
後押しするのが、
東洋医学のなすべきこと
かと思います。

火と木のシステムは強くなり過ぎることがある
心身には弱ること以外にも
強くなり過ぎる、
ということがあります。

ひとつが火です。
火は心と心包に宿り
血をコントロールして
生命を維持しています。
心身を動かし続けるため
心は休むことなく働き、
動きにつれて働きを強める、
強められなくなるか、
働けなくなるまでは。
腎は降る一方で
対になる火は昇る一方
なのです。
その火に対してのケア
については以下の記事を
お読みください。
さてそしてもうひとつ、
木は弱まりもすれば、
強くなり過ぎることもあるのです。

草木を手入れもせず
放って置くと
どんな様子になるのか
想像してみてくださると
いいかと思います。
血だけは濃くなったり薄くなったり
木は肝に宿り
血の成分管理をしていますが、
血が濃くなり過ぎたり、
煮詰って焦げ付いたり
すると肝は
やりくりできなくなり
疲れ果てます。

一例としては、
足は冷えているけれど
頭は汗をかいているような
二律背反の体調のとき、
いわゆる冷えのぼせを指します。
弱まったときには
不足したエネルギーを
補うだけで充分ですが、
強まり過ぎたときは
不足したエネルギーを補い、
余分なエネルギーを
調える必要があります。
そのための
ケアについては
以下の記事を参考に
してください。
まとめ
- 木土金水の四つのシステムは疲れたら弱くなりやすい
- 火と木のシステムは強くなり過ぎることがある
- 血だけは濃くなったり薄くなったりする
春のあいだに
関連する肝については
ひと通りお伝えしたい
と考えて、
ちょっとややこしい
お話をさせていただきました。
また機会があれば
もうちょい別の方法で
説明してみたいと思います。

ではご多幸とご健勝を♪
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