稲城はカムイの住むところ

エッセイ
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稲城は自然が豊かです

ここに住むようになって一年。


そう言えば、
高尾山や箱根へ行って
癒やされたい
という気持ちにならなくなった。

仕事が終わってここへ帰ると、
それだけで森林浴ができるので、
前よりストレスが少ない感じ。

まぁ山へ出かけなくなったのは、
コロナの事とか
単にここから何処かへと
出かけるひと手間が
面倒くさいから
なのかも知れないけれど。

森林浴ができるということは、
もちろん自然が豊かということで、
人が自然を間借りしている
生き物なんだと感じることが
多いとも言える。

先住民が遊びに来ると特に。

こんな風に
愛らしいのはいいけれど、
そうでない訪問者があると
ちょっとしたストレス。

その名はカムイ

引っ越しした当日、
早速遊びに来たのは蜂の集団。

どうやらベランダの
洗濯物干すアーム部分に
巣を造りかけていたらしい。

聞くところによると、
ミントの香りが苦手らしいので、
たまたま妻が育てていた
ミントをアームのそばに置いてみたら、
それ以来パタッと来なくなった。

別の日には
仕事帰りに玄関を開けて
入ろうとしたときに、
目の端に何やら黒い影が
蠢くのを捉えた。

そちらをみると、
手のひらサイズのムカデ。

コソコソと玄関の端を
歩いて下駄箱の下にうずくまる。

天井に登ったりせず
大人しくしてくれているのは
ありがたいが、
箒で外へ押し返し
早めにお帰り願いました。

かくのごとく、
街中では出会わないような虫が
よく遊びにいらっしゃる。

蝉がほとんどいないのは助かる、
鳴かれるのは心臓に悪いので。

虫を虫と呼んでいると、
ちょいと気が滅入るので、
何か他の呼び方がないもんか
と考える。

愛らしかろうとなかろうと
自然界からの訪問者に
対する敬意を払い、
また好きな漫画の
ゴールデンカムイにあやかって、
カムイと呼ぶことに。

そしてなるべく丁重に
自然へお帰りになって
いただくことができたら、
という祈りも込めて。

ヨコヅナサシガメカムイ

今回は孫が遊びに来るので
ベランダ掃除をしてとときのこと。

そこには今まで見たこともない
カムイがいました。 

こんなお姿。


早速グーグルレンズで検索。

なんと
ヨコヅナサシガメ
というカムイらしい。

なんせ刺すらしいとのこと、
どんな動きをするか予想できず、
急いでいたこともあり、
自然へお帰りになっていただく
手間をかける気持ちに余裕が持てず、
ぶっちゃけビビって、
殺虫剤を散布の後
チリトリでベランダの外へ。


おかげで孫たちには、
自然豊かな心安らぐ場所、
という好印象を更に強くしてもらえました。

「…その成果だけはしっかりと受け取っていながら、モニターの向こうに戦争を押し込め、ここが戦線の単なる後方に過ぎないことを忘れる、いや、忘れたふりをし続ける、そんな欺瞞を続けていればいずれは大きな罰が下されると…」 

押井 守 監督作品 
映画『機動警察パトレイバー2 the Movie』より

ごめんなさい。
ホントにニガテなのよ、虫。


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