ツボケアの源流『生気通天論』からセルフケアのヒントを

セルフケア
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天の陰陽が地の五行を生じさせ、
地の五行が天の三陰三陽に応じるように、
生命は陰陽の交わりにより
誕生するものであり、
人間は陰陽に通じ合うものである。

その天地人相応の法則に逆らい
陰陽の割合が崩れたときに
邪気は侵入しやすくなるため、
四季の変化に適応して
生活することで
陽気を正常に働かせて
体表や筋肉を強化すれば
外邪の侵入が防がれる。

陽気は例えれば
太陽のようなものであり
熱や動の性格を持ち、
太陽が天高くあり
万物を育むように
陽気は通常人体の上部に多く
かつ外部に在ることで
外邪を退けることができる。

朝に陽気は体の外部へ衛りにつき、
昼頃に最も旺盛で、
陽が傾くにつれ体内へと戻り、
夜には体内の奥に留まるので
霧や夜露による冷えは
避けなければならない。

陰気は水穀の五味から生成され、
寒や静の性格を持ち、
通常は体内の奥にあって
生命の原動力である
精気を貯え臓腑を養い、
体内を引き締め
陽気が発散しすぎないように
している。

陰気が強すぎれば
精気を縛りすぎ、
発散が促されず
九竅きゅうけつが塞がってしまう。

陽気が強すぎれば
精気が枯れていき、
経脈が急迫になり、
酷いときには発狂してしまう。

陰陽が平衡であることで、
筋脈は通じ合い、
骨髄は充実し、
気血は道に沿い、
体の陰陽上下が交流できる。

もし交流が滞れば、
死病になることが多いので
直ちに疎通させなければ
ならないが、
手当てが遅れたり
処方が間違ってしまうと
病人を死なせてしまう。

要諦は陰が内で平衡を保ち、
陽が外の防衛を固くすること

そうすることで
精神と肉体は治まることができる。

黄帝内経・素問『生気通天論』 より

生気通天論は
昔ながらの医術のバイブル
黄帝内経・素問の
第三章になります。

また、九竅は
左右の目・鼻・耳と口、
尿道の出口である外尿道口、
そして肛門の九つの穴のことです。

ご参考まで。

では、ご多幸とご健勝を♪


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