四総穴または四宗穴とは、
人体を4分割したとき
それぞれの領域を治める
四つの経穴のことです。

さて4分割してみましょう。
まず鎖骨のラインで上下に分けます
鎖骨から上だけ見たら
石膏でできた胸像みたいじゃないですか、
バランスがいい。

これを耳の前のラインで前後に分けます。
前は主に顔とノドです、
これは『面目』と呼ばれる領域になります。
後ろは後頭部からうなじ、
『頭項』と呼ばれる領域になります。

続いて、切り離した鎖骨から下も前後に分けます。
前はお腹のある方で
『吐腹』と呼ばれる領域になります。
後は背中の方で
『腰背』と呼ばれる領域になります。

それでは四つの領域を治める経穴をご紹介します。
『面目』は合谷という経穴が治めます。
親指と人差し指の付け根にあります。
目・鼻・口・のど等の顔面部の不調にオススメです。
『頭項』は列缺という経穴が治めます。
手首のシワの親指側を
肘方向へ辿って骨の凸部を
越えたところの動脈部にあります。
首コリや肩コリにオススメです。
『吐腹』は足三里という経穴が治めます。
膝小僧からスネの外側を
横指三本分下がった処にあります。
消化器系の不調や脚の疲れ等にオススメ、
機能低下に限りますが。
『腰背』は委中という経穴が治めます。
膝裏の真ん中より少し下で
コリコリしているところにある
腰痛や脚の不調にオススメです。
基本的な使い方としては、
不調が表れている領域を治める経穴
を選んでケアをする、
というシンプルなものです。
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