ツボケア杯争奪・土タイプキャラ選手権急 | ツボケアのほっこりブログ

機動警察パトレイバーから後藤喜一

機動警察パトレイバーは
漫画・アニメ・実写版と
シリーズ化されている、
近未来の東京の日常を
警察を舞台に描く物語。

あの『踊る大捜査線』が
リスペクトしていた
というのは一部では
知られていることです。

東京湾の埋立地に
実験的に配備された
警視庁警備部特科車両二課。

様々な要因から、
多足歩行式作業機械
『レイバー』による犯罪が急増、
これに対して
警視庁警備部内に創設された
レイバー専門の部署が
通称特車二課、
その第二小隊隊長が彼。

いつも眠たげ眼差し、
やる気のなさそうな言動、
一体何を考えているのかわからない
出世コースから外れた部署の
中年公務員は、
一芸に秀でていそうな
世間知らずの隊員を率います。

東京湾を埋め立てて
都心部の用地問題を解決する
とした国家プロジェクトにより
土木作業用を中心に
レイバーの需要が飛躍的に増え、
それに伴いレイバーの事故や
犯罪も増えてきた頃。

レイバーの機能が格段に向上する
新型OSが発表され
シェアが広がると共に
レイバーの暴走事故が多発、
事故調査の結果は
レイバーの機体やシステムには
問題ないとのことで、
結果的に乗務員の過失
として処理されている。

このことに現場レベルで
違和感を感じ
そのことを口にする
特車二課の理屈屋・篠原遊馬、
しかし何の確証もないこと
として後藤隊長は
取り合おうとしない。

篠原遊馬は
レイバー製造メーカーであり
新型OSを開発した篠原重工の跡取り、
日頃から反りの合わない
父親への対抗意識もあり、
暴走の原因をレイバーに求めて
独自に調査を開始する。

ここから未曾有の
レイバー犯罪の謎解きが
始まるのですが、
それはまた別の話。

この映画、
後藤隊長は画面上
目立った活躍はしていません、
暗躍はします。

彼はまず新型OSが
怪しいと考えながら、
逆に紋切り型の対応をして
篠原遊馬を焚き付けます。

同時に、日頃から親交のある
刑事・松井に、
新型OSの開発者の
身辺調査を依頼。

また、
新型OSでの稼働を前提とした
特車二課で採用予定の機体の
研修に出ている
特車二課のエース整備員からも
電話で情報を収集。

やがて犯罪の全貌が
把握された時点で、
警視庁本庁の幹部へ
起こりうる最悪の犯罪の
防止策を進言。

警視庁は彼ほどの危機感はなく、
最も安易な防止策を選択する。

これに対して後藤隊長は、
及び腰の幹部連に
火の粉がかからないような
方便を用いて、
現時点で取ることのできる
最も効果的な行動を起こす
許可を取り付ける。

最初から最後まで、
すべて後藤隊長の描いた
筋書き通りになるわけですが、
実動は自分以外の人にさせている
というわけです。

土が、
育んだ滋養を木へわけたり、
圧力をかけて石を生んだり、
道すじをつけて水を流したり、
火を燃え上がらせる土台となったり、
それぞれの特性を活かして働かせるように、
自らは黒幕であり続けるのは
繋ぎ留める土エネルギーを持つ
土タイプキャラのこれぞ真骨頂。

刑事・松井いわく
「カミソリ後藤といって、
本庁じゃ知らないヤツはいない
ワルさ。切れすぎたんだよ」

同僚・南雲第一小隊隊長いわく
「刑事になっていなければ
一流の詐欺師」

本人いわく
「おれは人に強制するのも
命令するのも嫌いだからね」

わたしの思う、
土タイプキャラの雰囲気の
面白さが、なんとなくでも
伝わったら有り難いです。

他にこんな感じのキャラは、
アベンジャーズの
ニック・フューリーが
近いかもしれません。

では、今夏の妄想もここいらで
おひらきとします。

梅雨が妄想むきなのが
納得いただけましたか、
ムリですか。

ここまで、
お読みくださった方、
本当にありがとうございます。